平成21年8月の豪雨の後、兵庫県は県建設業協会を通じて、各企業に水害処理作業のためのボランティア出動を要請しています。兵庫県、尼崎市、国交省近畿地方整備局と「防災協定」を結び、阪神大震災の際の復旧活動に参加した経験を持つ同社は、災害の発生時には、社業の専門性からして復旧活動に取り組むのは当然、と日頃考えていることから、この要請に応じることも即座に決断、建設業協会尼崎支部のメンバーとして、兵庫県佐用町に出動しました。
同社は5名のチームを小型ダンプカーなどと共に現地へ派遣、主に水路に溜まった土砂の撤去、道路上に流れ着き散在する流木等の撤去などにあたりました。およそ3日間にわたった作業は、同社の場合、被災地まで2時間半の道のりがあるため、早朝の出発と夜半の帰着を繰り返す、などといった苦労も伴いましたが、同社をはじめ、行政や各企業相互の適切な連携のもと、比較的スムーズに進みました。さらに過酷な状況下での復旧活動となった、阪神大震災の際の経験が活かされたのです。
同社では、建設業は社会に多大な貢献をしている産業であるのに、それが十分理解されていない、という状況を変え、業界を見直してもらうためにも、「社会のお役に立ちたい」と考えています。災害時の復旧活動はその代表的なものですが、同社ではほかにも、河川敷にある550万本のコスモス畑を、子どもたちが高所作業車のゴンドラ“展望台”から眺める見学会イベントの支援や、日頃の空き缶清掃作業など、地元に根差した社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。