活動に取り組むきっかけは、平成18年、国交省九州地方整備局から、国道施設における落書きのひどさを聞いたこと。日塗装の福岡県支部ではそれ以前から地域貢献には熱心に取り組んできたので、会員の理解も早く、速やかに実施に移すこととなりました。
実施にあたっては、九州地方整備局が全面的に協力。住民に参加を呼び掛けるチラシ作成やプレスリリース、ガードマン手配の負担などで、大きな力となっています。
活動当日は、支部会員をはじめ、地域ボランティア、九州地方整備局の職員など約50〜100人の参加者が、日塗装会員の指導のもと、全員でローラーを使い、壁や橋脚、フェンスなどの落書き部分を数時間かけて塗装し丁寧に仕上げます。また、作業の開始前には「塗装教室」を開催。参加者たちに、刷毛の使い方などを教えたり、塗装の依頼の際は安易にチラシに頼らず、日塗装会員の、最低3社から見積を取ることを勧めたりもしています。
活動も4年目を迎え、地方整備局だけでなく一般市民や市役所などにもその存在が知られるようになり、作業対象も国道施設にとどまらず、市道施設にも広がりつつあります。
また、県立高校生が卒業の記念に学び舎の中をきれいに塗り直したい、という要請に、「レインボープロジェクト」という塗装技術の指導チームを派遣するなど、公共施設を大切にする地域貢献活動の領域もさらに広がりつつあります。