この活動は、「水と緑」に関する地域貢献事業の展開を計画していた(社)栃木県造園建設業協会が、その対象地域を検討していた時、鉱毒事件の影響で荒廃地となっている、栃木県足尾町(現在は同県日光市足尾地区)に着目したことをきっかけにスタートしました。
活動は、単なる植樹・緑化活動にとどめず、次代を担う子どもたちに体験を通して水と緑の大切さを知ってほしいと、栃木県内の小中学校に呼び掛けて「水と緑の少年隊」を組織、その小中学生たちと同協会とが手をたずさえながら実施していくこととなりました。
「水と緑の少年隊フォーラムin足尾」と銘打った活動は毎年5月に実施。まず、協会員が植樹を行なう2〜3日前に植樹場所の選定、穴掘りなど、現地での準備を行ない、植樹作業の当日は、肥料をまく、木を植える、土をかぶせる、といった一連の作業を、協会員が少年隊員の子どもたちにつきっきりで手ほどきします。
ここ数年は毎年二百数十名の少年隊員たちに、父兄や協会員を加え四百数十名の参加のもと、アセビ、レンゲツツジなどを植樹しています。
地方公共団体、学校関係者、NPOや、豚汁の炊き出しで参加者を迎えてくれる地元の人々などにも支えられて活動は順調に回を重ね、来年(平成23年)には10回目の節目を迎えます。
県内全域に向けた新聞紙上での告知や、近隣各県の同業者会議の席上における紹介など、活動を足尾地域から県内全域に、さらに県外へ広げていこうとする試みにも着手。新たに群馬県の造園建設業者が参加することになるなど、活動のさらなる広がりを期待させる成果が表れ始めています。