交通安全施設の専門工事業者団体である全標協会愛知県協会は、各種標識、防護柵、照明灯など、多くの安全アイテムを扱っています。同協会では、これらを活用すれば子どもたちを守るいろいろな取組ができると考え、平成18年、愛知県長久手町立北小学校にフェンスとカラー標示施工を寄付したことを皮切りに、ハード面での提案を行ないながら、さまざまな安全施設を寄付していくボランティア活動、「子どもを守ろうプロジェクト」をスタートさせました。

 

 取組は、大きく分けて「スクールゾーン、学校への不審者侵入防止」、「通学路での交通事故・犯罪・災害対策」の2つ。具体的には、前者では、かさ上げフェンスやメッシュフェンス(フェンスの目が細かく、侵入者の足場になりにくい)の施工、後者では通学路を知らせる路面の緑色のカラー標示、カーブミラーの設置などがあります。
 また、愛知県警が県下44の小学校で展開する防犯少年団「KONOHAキッズ」の活動支援の一環として、「しらない人にはついていかない」防犯意識啓発シートを、この少年団活動のモデル校に寄贈する事業も行なっています。

 

 このプロジェクトを継続した結果は、県警本部からの感謝状贈呈、平成20年度の、愛知県「第14回 人にやさしい街づくり賞」受賞など、地域社会からの高い評価につながっています。
 また、このプロジェクトは全標協の本部事業としても位置づけられるようになり、全標協の各地方の協会が、愛知県協会の作成した啓発用パンフレットを活用して取組む、いわば「愛知モデル」として、全国的な広がりを見せ始めました。

外部からの不法侵入を防ぐ小学校のメッシュフェンス
カラー舗装、ガードパイプにより安全な通学環境を整備

同協会が作成した「子ども安全対策」パンフレット

(社)全国道路標識・標示業協会 中部支部 愛知県協会
  • 代表者/
    前山 達彦(会長)
  • 所在地/
    愛知県名古屋市
  • 組合員数/
    50社
  • URL/
    http://www.ansinmichiaichi.jp/
  • 事業内容/
    昭和54年4月設立。安全かつ円滑な道路交通の確保を目的に、道路標識・路面標示・防護柵フェンス・遮音壁・安全施設に関する部会を設置し、研究開発並びに技術の提供を行う。また非常災害に備える活動にも取り組み、保安機材の備蓄・供出する体制を整備している。
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