同連合会が毎年9月に開催する「K・DAY」のチャリティバザーでは、会員企業に贈られた贈答品などが持ち寄られ、安価で販売されています。その売上金などを普段から積み立てておき、地震災害等発生の際は、すぐに日本赤十字社に義援金を寄託する、という体制は、数年前、同連合会の理事の一人が発案したことによりつくられたものです。積立金額がそれほど大きな規模ではないため、目下、国内で発生した地震災害等に限定した取組となっています。
地震災害等の発生時に、その都度さまざまな企業・団体が義援金の募金活動に取り組む活動はごく一般的ですが、これらと違って同連合会の取組がユニークなのは、普段から寄託できるお金を基金として準備しているという点です。同連合会理事団の、災害発生の際に一刻も早く復興のための義援金を届けたい、という熱意が感じられる取組だといえます。
平成20年6月14日に、地元を襲った岩手・宮城内陸地震の際は、発生から12日後の6月26日に、積立金から31万360円が、同連合会から日本赤十字社宮城県支部に寄託されています。
同連合会では、ほかにも社会福祉施設などの公共施設を無料で修繕する活動にも取り組んでおり、こちらは、昭和54年設立以来毎年行い、30年以上も続いています。これと同様に、同連合会では、義援金を積み立てる取組も、今後長く継続させ、拡充していく考えです。活動が社会や周囲の人たちに認知されることで、同連合会や、建設業界全体のステータスが向上していくことも期待しています。