人造ダイヤモンドの高い硬度を利用してコンクリートやアスファルト、石材などを切断、切削、穿孔する「ダイヤモンド工具」。コンクリートカッターやコアドリルなどをはじめとするこれらの機械は、通常の建設工事だけではなく、災害時におけるレスキュー活動や復旧作業を行なう際にも不可欠な存在です。そんなイザという時、国(国土交通省)が我々専門工事業者と、直轄で災害協定を結んでいればより的確で素早い対処ができる…と、ダイヤモンド工事業協同組合では考えていました。

 

 このことについて、同組合が継続的な提案を行なった結果、平成22年4月、国土交通省との間で「災害時に有用な特殊建設機械に関する情報提供について」という覚書が締結されました。覚書を締結するにあたって、同組合では組合員に対するアンケート調査を実施、傘下の有資格者数、作業員数、機械の種類や保有台数等を集計しています。これをもとに、イザという時には出動可能な建設機械やオペレーターなどの情報が、リアルタイムで国土交通省に提供される体制が整えられました。

 

 平常時から、私達ダイヤモンド工事業の作業範囲を重要なパイプライン(社会インフラ整備に関わる業界)の方々に知っていただき、また、交流することにより地下埋設物の理解を深めることによって、まさかの時に早期対応が可能になるように備えたいと考えます。また、そのためにも地方整備局を中心に協議会の開催を望みます。


ウォールソー高斜度床版部切断作業、高速道路の壁を切断

ワイヤーソー橋脚部切断作業、丈夫な橋脚部も切断できる

ダイヤモンド工事業協同組合
  • 代表者/
    山下 哲男(理事長)
  • 所在地/
    東京都港区
  • 組合数員/
    組合員 87社(平成24年6月現在)
    賛助会員29社(平成24年4月現在)
  • URL/
    http://www.dca.or.jp/
  • 事業内容/
    厚生労働省認定コンクリート等切断穿孔技能審査に関する事業、登録切断穿孔基幹技能者認定講習に関する事業、業務安全講習に関する事業、経営及び技術の改善向上又は組合事業に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供、工事用資材の共同購買など。
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